見てきたような嘘をつくことに定評のある(?)伊藤痴遊の
『快傑伝』を近デジでぱらぱらめくってましたら、
巳代治が伊藤閣下とお近づきになりたいあまり暴走してました。
あのかたの知遇を得たいけど普通に近寄るだけじゃつまらない!
ミヨはとっても策士なの☆
なお話で、箱根の環翠楼までストーキングしたあげく
便所の前で待ち伏せて、驚く伊藤を前に
「巳代治はニヤニヤ笑ひ乍ら、手水鉢の柄杓を執つて
水を汪々(なみなみ)と汲んで、
『さア先生、お手をお浄めなさい』」
なwwにwwこwwwれwwww
で、伊藤は警戒しているというかぶっちゃけ結構いやがってるんですが、
巳代治は強引です。
自分の手拭まで差し出して手を拭かせ、
相手に無理矢理貸しをつくったところで自己紹介です。
「お互いイトウなんて偶然~☆」と共通点をもちだして親近感をあおる。
もう完全に合コン常勝女のテクです。
このへんで伊藤もまんざらじゃなくなってる。
あかん!あんたイトウさんなんていっぱいおるがな!
こうして「ちょっと気になるアイツ」に昇格した巳代治は
伊藤から碁に誘われるのですが、これをすげなく断ります。
「成り上がり者の俄大臣」とかとんでもねえことを言って。
わざとむっとさせてさらに関心を惹く。間違いなく上級者のテクです。
その後まんまと伊藤のほうから巳代治の泊まってる部屋にやってきて
結局2人は碁仇になるわけですが、
ある日伊藤が「おまえなんでここに泊まってんの。何してんの」
と尋ねます。
ここからがさらにえろい。
「実は尋ねる人がありまして来て居るのです」
「はゝア、尋ねる人といふのは、何ういふ人か」
「伊藤博文といふ人です」
「えッ、伊藤博文!」
「はア」
「こりや可怪(をか)しいな、吾輩も伊藤博文といふのぢやが、
同名異人か」
「いゝえ、仍且(やはり)閣下(あなた)です」
「ウム、俺(わし)に会ひに来たのか」
「左様(さう)です」
女狐!あんた女狐や!
で、
「そりや可怪な話しだな、最早(もう)会つて居るぢやないか」
と言う伊藤閣下にとどめの一撃。
「会つて居るから安心して、沈着(おちつい)て居るのです」
こんなのとても若僧の手管じゃない。
伊藤もついに陥落します。
「汝(おまへ)、室を別にしていても満(つま)らぬ、此方へ一つになれ」
一つになれ……だと………
まあ何度も申しますが伊藤痴遊なので内容は眉唾ですが、
少なくともこれくらいのことはしてて不思議じゃないと痴遊に
思われてたんだね342!

[5回]
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