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やま も おち も いみ も ないよ!
「仲良きことは美しきかな」と、なんか眼鏡のおじさんがいってました。 そういう意味でとても美しくなっている二人です。 18禁は18禁なんですが、萌えのないエロな気がします。 なんだか下品。 わたくし別名義でまったく別の話題(のつもり)でツイッターやってるんですけども、 いつもうんことかちんことか言ってフォロワーさんに捨てられてます。 以下はうんこもちんこも言ってませんが、 まあなんかそういうアレが滲みでたソレだと思ってください。 これの続きです。 『空蝉の夜』
月が青く障子を洩れる部屋に、井上はうそ寒く目をあけた。
酒が足りなかったせいか、切れ切れに微睡んでは目覚めている。何度目かの覚醒にまた何度目かのいまいましい溜息をついて、隣の布団の木戸を見やる。 疲れていたのか、そう杯を重ねたというでもない酒にうとうとしていた彼を、もう晩いからといって自分の隣に床をのべて寝ませた。彼は素直に従った。 閉じられた瞼の表情は安らかで、布団からすこし出た肩は規則正しく上下していた。 しかし、 「起きているんでしょう」 差し向かいに会話をするほどの声で、井上は呼びかけた。 まずそうだろうと直感した理由は井上自身にもよくわからない。理屈の網にかからないほどの微細な空気が、饒舌にいろいろなことを語るほどの、互いの歴史。それは長くもあり、烈しくもあった。 木戸の肩のゆるやかな動きは、果たして井上の呼びかけに已んだ。 「木戸さん」 もう一度声をかけると、ふ、と木戸が笑う声がした。 「今眠るところだったんだ」 「眠れるもんですか」 「邪魔をするなよ」 井上は答えずに、腹這いのままずい、と木戸ににじり寄って、 「何を考えていたんです」 「何も考えてやしないさ」 「それは嘘だな」 木戸の顔のすぐ横に片肘を乗り上げて自分の耳の後ろあたりを支え、横向きに寝転がった。腕のほかは畳の上に体を落とした格好である。 木戸は顔だけでこちらを向いて、 「嘘なもんか。眠ろうというときに」 何を考えるもんか、と、少しかすれた声で言った。暗がりに慣れないのか、井上の顔のあたりをおぼろげに、滲むように見ている目がひどくやさしげで、井上は唇を噛んだ。 「あんたは」 --そうやって、また黙っちまうんだな。 就寝前、久しぶりで訪ねてきた木戸と、ひととおり語った。そのおわりごろに感じた、木戸のうそ寒いような、しかしあくまでやわらかな拒絶を井上は思った。幾度かのまどろみを経てなお、井上のからだのうちには、そのときに得た澱のようなにがさがある。 つい、なじるように言った。 「どうしてそう、ひとりでどこかへ行こうとするんだ。俺を、」 ――俺達を拒んで。 いおうとしてためらった言葉を、木戸は井上の表情に探しているようだった。そうしてそれをたずねあぐねたのか、困ったような顔で、 「私は、ここにいるじゃないか」 井上の、肘をついているのとは逆の手をとった。 「いるだろう、ここに」 引き寄せながら、すこし身をひいて掛布団をもちあげる。その仕草ももう、二人の間で馴れたものだった。 木戸に引かれるにまかせながら、井上は片頬で苦笑した。 「あんたは、ずるいな」 「なぜ」 どちらからともなく唇を合わせる。かるくふれあうだけの動作のあと、 「こうやって俺に抱かれるでしょう」 「なんだ、いやなのか」 「いやなもんか」 木戸の頭を自分の肩のあたりに押しつけるように強く抱いて、 「だから、さ」 井上は熱くさびしい溜息をついた。 「俺が追いかけていけばあんたはたやすく手のなかにおさまる。そうやってするりと逃げていくんだな」 「意味がわからないじゃないか」 くぐもった声で木戸が言う。その声がすこし笑っている。この人はどこまでもしなやかで、軽やかで……それが痛々しく、憎らしい。 首筋に唇を寄せ、 「つまり、あれだ」 舌の感触に木戸の体が震えるのをきつく抱き締めながら、 「空蝉だよ」 「それは……」 とっさになにか言いかけた木戸の唇を、深い口づけで塞いだ。何度か離れようともがくのを許さない。 「聞多、聞多……」 なにを訴える気なのか、呼吸を拾う合間に呼びかけてくるのを押しやって、 「いいんだ。今は黙っててくれ」 そう言い渡すと、瞳が一瞬悲しげに揺れ、やがて伏せられた。 「私は、おまえが好きだがなあ」 諦めるように、歌うように呟いて、あとはやわらかく身をあずけてきた。 「は……ッ、ん、ん……」 これから存分に愛してやる部分を指で慣らしていると、手の甲を口にあてて声をのむ。木戸の、いつもの癖。 その手を今日は木戸から奪い、自分の肩の上に置いた。 「聞多……」 不安そうに瞳がゆれる。 「こうしててくださいよ」 でないとさ。目だけで笑ってみせる。 「俺がさみしい」 「馬鹿」 「馬鹿ですよ」 男のあんたとこんなことをしている。俺に抱かれてよがるあんたがたまらなくいとおしい。馬鹿だよ。もう頭おかしいんだ、俺。 言いながら木戸の感じる場所を強く責め立てる。肩に爪が食い込み、熱に浮かされた耳朶を甘い嬌声がくすぐる。 「あ、あ……」 肩に置け、といわれた手は素直にそうしたまま、逆の手で木戸は口をふさごうとする。その手首を素早く押さえ、木戸の長い指に自分の指を絡めた。 「こっちは、こう」 にっ、と笑ってやると、木戸はうすくひらいた眼に涙を滲ませた。 「あ……、嫌、だ……」 ふりほどこうとするが、敏感な場所を責められているせいでその動作はひどく弱々しい。 「聞多、離、し……」 逃げようとする手をさらにきつく握る。 「ごちゃごちゃうるせえと、縛っちまうぞ」 睨みつけてわざと乱暴にいう。井上の指が蹂躙している粘膜が、淫らに蠢きながら締まるのを感じた。 「聞、多……」 「可哀相だな、あんた」 こんなのがいいのかよ。きつく剔ってやると背をのけぞらせて木戸が喘いだ。 指を二本に増やし、押しつけるようにその場所を撫でてやる。高い嬌声があがる。 「聞多、もう……ッ」 「もう一本いけるだろ」 「やめ……、!」 一度引き抜き、人差し指から薬指まで、三本をひと息に捻じ込んだ。悲鳴をあげて、木戸の体が反りかえる。 数度の短い痙攣とともに吐精するその間、眦から涙が溢れていた。 「はぁ、はッ……」 井上の腕のなかでぐったりと弛緩した木戸は、荒い息を呼吸を繰り返して、まだかすかに体をふるわせている。汗で貼りついた鬢の毛を耳のうしろへ掻きわけてやりながら、やわらかな耳朶に口を寄せて、 「なァ……」 と囁くと、びくりと肩が跳ね上がった。 「あんた、すげぇな。こっちだけでずいぶん、」 「……ッ」 濡れそぼっているそこへ、ふたたび無遠慮に指を入れる。 「や……ぁ……」 動かすと、すすり泣くような声を洩らしながら、弱々しくしがみついてきた。 「もう一回、抜いてやろうか」 「い……やだ……ッ」 「なんで」 木戸はふるふると首を振る。そのくせ井上から離れない。 「してやるって」 「やめ、」 「いいんだろ。また勃ってきてんじゃねえか」 ぐっと木戸のそこを握り込んでやる。咄嗟に唇を噛んだ木戸が、くぐもった悲鳴をあげる。 「なあ、」 「ゆ、指は」 「あ?」 何と言いかけたのか。聞きかえすと、潤んだ目が縋るように自分を見つめている。紅く腫れた下瞼に、おもわず体が熱くなった。 「も、聞多……」 「なんだよ」 「聞多が、いい」 「ああ?」 「聞多がいいんだ。指じゃ、なくて」 一瞬考えたあと、意味がのみこめた。が、まだそれが伝わらないらしい木戸は、手を伸ばして井上のそこに触れた。 「聞多が……」 続きは聞こえなかった。井上は夢中で木戸に覆い被さり、自分に触れていた手を払って骨が軋むほどに木戸の体を抱き、唇を貪った。 これ以上ないほどの角度で張りつめた雄を、木戸のそれに押しつける。胸の下で木戸の体が撥ねた。 唇を解放し、耳朶に甘く歯を立て、舌で嬲る。 「あんたさァ、」 と淫らな言葉でいたぶってやることも忘れない。 「やらしいよな、本当に。そんなに俺に突っ込まれたいのかよ」 なあ、と頬を撫でてやると、あいかわらず涙を湛えたままの木戸の瞳がこちらの眼をとらえた。 「そう、だよ……」 存外しっかりした声で木戸が答える。夏の夜の暑さと体の火照りに湿った髪の間に、長い指が差し入れられた。 「犯してくれ」 ひどく直截的な言葉を吐いて、木戸は大きく脚をひらく。 「思い切り、おまえのすきなように」 その台詞におよそ似つかわしくない、澄んだ美しい笑み。 もはや完全に、井上のほうが捕らわれていた。 「んッ! あっあ、あぁ……」 ゆすりあげるたびに木戸があられもない声をあげる。指でしたときとはうって変わって、まるで井上に聞かせようとでもするように、高く淫らに喘ぐ。 「聞多、もっと……聞多ぁ」 もっていかれないように、井上は必死にならざるをえない。 暴発しそうになるのをこらえながら、木戸の好きな場所へ捻じ込むように突き上げる。その間も井上を包む粘膜は妖しげに蠕動し、奥へ奥へと誘うかのようである。責め苛んでいるつもりが、こちらが翻弄されている。 「すげえな、」 「もん、た……!」 「すげえ、いい」 膝頭が肩へつくほどに木戸の両脚を折り曲げ、真上から押し入れる。無理な体勢に木戸は苦しそうな表情をしたが、その声には悦びの艶があった。 (俺にこんなにされて……) 自分で犯しておきながら、こんなとき井上は、木戸がしんから気の毒で仕方なくなる。 (寂しい人だな) そして、美しい。なにより愛おしい。だからせめて自分がめちゃくちゃにしてやるのだ。 「はッ、あ、あ、あ……っ」 限界が近づいた木戸の指が、井上の肩を強く掴む。 「いけよ、思いっきり」 低い声で耳元に囁いてやると、それすらも堪らない刺激になるのか、激しく首を振って身悶えた。その、淫蕩な顔。 あとは井上も夢中だった。 「聞多、聞多ぁ……っ!」 名を呼びながら木戸が果て、熱い粘膜が井上の男をきつく喰む。その息苦しいような快感に、井上もまた果てた。 何度かの短い痙攣のあとで、どっと崩れるように木戸の胸へ覆い被さる。荒い呼吸を繰り返しながら、自分の体の下で、木戸がなかば意識を喪っているのを感じた。 「あーあ……」 呼吸が落ち着いてから、井上は天井を仰いで頭を振った。 「ちょっと酷かったよな、今日は……」 するとそれに応えるように、木戸がうっすらと眼を開けた。その眼が微笑んでいる。 「あ……大丈夫ですか?」 頬に手をやって覗き込むと、くすぐったそうにすこし肩をすくめた。 「聞多……」 「うん?」 「私は、ここにいる」 「あ?」 「どこへも行かない。いるんだ、ここに。居たいと思っている」 かすれきった声が、たどたどしく言葉を紡いだ。いるんだ。いま眼にうつるもの、手に触れるもののなかで呼吸していたい。おまえが夢にも知らないほど、強くつよくそう思っているんだ。……… 「おまえが、好きだよ」 「…………」 井上は言葉に詰まって、ただじっと木戸の眼を見つめた。 たしかに夢にも知らなかった。 (そんなに必死の思いで、「いま」に踏みとどまっていたのかよ) ――俺が追いかけていけばあんたはたやすく手のなかにおさまる。そうやってするりと逃げていくんだな。 ――空蝉だよ。 抱き合うまえの、井上の舌足らずの言葉の意味を、木戸はわかっていたのだろう。わかったうえで、自分は決して過去に生きているのではないと、今ここに、井上とともにありたいのだと、そう言ったのである。 しかし裏をかえせば、彼がいま自分の隣で生きることは、それほどの努力を要するということではないか。 (不器用な人だ) 苦しかろう、と思う。翔り去って行った人を、今ある人を、世界を、どれもこれも身を削るように慈しんでこの人は生きている。だから、さびしいのだ。 「聞多」 井上の沈黙が不安なのか、頬に置いた手を木戸の指が問いかけるように撫でた。 「好き、なんだ」 ゆるしを乞うような眼差し。 「おまえのことも。俊輔や、ほかのみんなのことも」 「……それは、」 一拍おいて、ようやく声が出た。 「あっぶねえなあ」 わざと粗野に笑ってみせる。 「なんだ。俺だけじゃないのかよ」 「おまえ以外とは寝ないよ」 「でも好きなんだろう?」 「なんだ、自信がないのか」 「言ってろよ」 ぐいと木戸の顎を引き、深く口づけた。そのままきつく腰を抱く。 「おい……!」 肩を押して木戸が顔だけ逃れた。焦っている。彼にはわかっただろう。繋がったままの内部で、井上が再び熱を取りもどしている。自分もまたつねにない寒々しい懐いに襲われて、その寂寞をうずめるように、木戸に欲情している。 触れれば、また寒いのに。 「あれで終わりだと思ってんのか?」 「な……!」 「好きなんだろう? 俺も。俺のコレも」 「そんなことは……ッ!」 言っていない、という木戸の叫びを無視して、井上は腰を使いはじめた。やわらかに抗いながら、木戸が切なげに喘ぐ。 「好きだ」といった木戸のことばが、互いの荒い息の間にこだまして、のぼせるはしから熱を奪ってゆく。 “好きだ” それは血を喀くような、木戸のいのちそのままの吐露であったろう。 それが井上には甘く苦しく、いとおしすぎて、どうしてやることもできない。 それで男は、話を慾のことにまぎらして情人を抱くのだった。 (ずるいのは俺のほうだよな) その謝罪すら無言の愛撫に代えて。 そうしてそういう自分の猾さも、彼はきっと知りぬいているのだろう。 知っていて、なお。 今夜もまた、自分たちは互いの涙のかわりに吐精するのだろう。 そんなことを思いながら、井上は木戸の肌に没頭していった。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 世外先生は木戸さんに対して普段はかるい敬語、 最中は乱暴なタメ語だったらいいんじゃないかとおもいました。 そして木戸さんのおまえ以外とはうんぬんかんぬんいう台詞が なんだかうそくさくてじぶんでわらえました。まる。 PR |

